Pythonの計算と文字列操作の基本
はじめに
Pythonでプログラミングを始めると、「計算」や「文字列の操作」はほぼ毎回出てくる基本中の基本です。
これを理解するだけで、データを処理したり、文字を組み合わせたりといったさまざまな操作ができるようになります。
この記事では、Pythonの計算と文字列操作の基本を、具体例とともにわかりやすく解説します。
Pythonの計算の基本
Pythonでは、四則演算や少し応用的な計算も簡単に行えます。
1. 四則演算
a = 10
b = 3
print(a + b) # 足し算 → 13
print(a - b) # 引き算 → 7
print(a * b) # 掛け算 → 30
print(a / b) # 割り算 → 3.3333...
/は常に小数(float)で返されます//は整数で割った結果(商)を返します%は割り算の余りを返します**はべき乗(累乗)を計算します
print(a // b) # 3
print(a % b) # 1
print(a ** 2) # 100
2. 複合代入
変数に計算結果を代入する簡単な方法です。
x = 5
x += 3 # x = x + 3
print(x) # 8
x *= 2 # x = x * 2
print(x) # 16
Pythonの文字列操作の基本
Pythonでは文字列を簡単に操作できます。文字列は "" または '' で囲みます。
1. 文字列の連結
name = "Alice"
greeting = "こんにちは"
print(greeting + " " + name) # こんにちは Alice
2. 文字列の繰り返し
smile = "w"
print(smile * 5) # wwwww
3. f文字列(フォーマット文字列)
変数の値を文字列の中に簡単に埋め込むことができます。
name = "Alice"
age = 20
print(f"{name}さんは{age}歳です") # Aliceさんは20歳です
4. 文字列の長さや一部を取り出す
text = "Python"
print(len(text)) # 6 → 文字数
print(text[0]) # P → 0番目の文字
print(text[1:4]) # yth → 1番目から3番目まで
print(text[-1]) # n → 最後の文字
5. 文字列の変換
s = "123"
num = int(s) # 文字列 → 数値
print(num + 10) # 133
n = 456
s2 = str(n) # 数値 → 文字列
print(s2 + "円") # 456円
まとめ
- Pythonでは 四則演算や余り、べき乗 などの計算が簡単にできる
- 文字列は
+でつなげたり、*で繰り返したりできる - f文字列を使えば、変数の値を文字列に埋め込むのも簡単
- 文字列の一部を取り出す、長さを調べる、型を変換することも基本操作
これらを理解すると、プログラムで数値や文字を自由に扱えるようになり、応用力もぐっと上がります。
